獣医からのアドバイス – 犬とチョコレート

チョコレートには、犬にとって有害物質となる(少しカフェインに似た)テオブロミンという興奮剤が含まれています。テオブロミンの量はチョコレートの種類により異なります。かつてはダークチョコレートに最も高いレベルのテオブロミンが含まれると言われていましたが、現在では多くのメーカーが、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートにテオブロミンを追加注入しています。現状ではミルクチョコレートやホワイトチョコレートも、ダークチョコレートと同レベルの危険性を犬にもたらすということになります。

テオブロミンはどんな作用を及ぼし、どんな症状が見られますか?

テオブロミンは主に心臓や中枢神経系、腎臓に影響を及ぼします。犬がチョコレートを食べた後、4時間~24時間の間に症状が現れますが、食べたチョコレート(テオブロミン)の量により症状は異なります。

もし犬がチョコレートを食べると、次のような症状が現れる可能性があります:

嘔吐(血が混ざっている可能性もあります)
下痢
情動不安および活動過多
呼吸促迫
筋緊張、協調運動障害
心拍数増加
痙攣(発作)

チョコレートをどのくらい食べると、犬には摂り過ぎとなりますか?

犬にはチョコレートを与えないでください。でももしチョコレートを犬が食べてしまった場合は、以下を参考にしてください:

体重1kgあたり約100-150 mgのテオブロミン摂取量は犬にとって有害となります。

チョコレート25gに含まれるテオブロミンの大凡の量になります。

ホワイトチョコレートは、製品によってテオブロミン含有量に大きくバラつきがあります。ホワイトチョコレートには元々テオブロミンが入っていませんが、多くのブランドがホワイトチョコレートにテオブロミンを注入しており、実際のところは、ミルクチョコレートやダークチョコレートと同じくらいのテオブロミンが含まれている可能性があります。

一般的には、ミルクチョコレートのテオブロミン含有量は、44-64 mgです。しかしながら、いくつかのブランドはミルクチョコレートにより高いレベルのテオブロミン成分を注入しているのが現状です。

セミスイートチョコレートやスイートダークチョコレートのテオブロミン含有量は、150-160 mgです。
無糖(料理用)チョコレートのテオブロミン含有量は、390-450 mgです。
乾燥ココア粉末のテオブロミン含有量は、800 mgです。

体重約30kgのラブラドールが、0.5kgのダークチョコレートあるいは170gの料理用チョコレートを食べた場合、致命的な中毒反応が出る可能性が高いことになります。ミルクチョコレートやホワイトチョコレートを食べた場合では、テオブロミンの追加注入量が反応に影響を及ぼします。

犬がチョコレートをどれだけ食べたかを正確に知るのは困難で、チョコレートに含まれるカフェインやテオブロミンの量は、生育状況やココア豆の産地や種類によって異なります。慎重過ぎるくらい用心し、もし心配であれば獣医に相談するのがベストです。

もし犬がチョコレートを食べてしまったら、どうすべきですか?

もし犬がチョコレートを食べてしまったら、直ちに獣医にコンタクトしてください、

もし犬がチョコレートを食べてしまったら治療が必要かも知れません。出来るだけ早く獣医にコンタクトしてください。その際、犬がどのくらいの量のチョコレートを食べたか、どの種類のチョコレートを食べたか(包装紙があればとても役立ちます)、いつ食べたかを獣医に伝えると治療の助けになります。中毒量を摂取したか否か、そしてどんな治療が必要かを獣医が判断する目安になります。

治療

テオブロミンには解毒剤が有りません。多くの場合、獣医は催吐処置を行います。そして胃を洗浄し、腸に残留するテオブロミンを吸収するために活性炭を与えます。その他の治療は症状により異なります。静脈内輸液(点滴)や、心拍数、血圧および発作をコントロールするための薬物治療が必要になるかも知れません。

大量のチョコレートを摂取した犬の場合でも、迅速な医療介入および治療を受けることによって、通常、予後は良好となります。

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