肉球やけどにご注意を!
日本の暑い夏は愛犬たちにとって危険が潜んでいることを、私たち飼い主は自覚する必要があります。6月には熱中症の危険性について書きました。今回は熱が愛犬の肉球に与えるダメージのリスクについて書きたいと思います。
熱い舗装道路
熱いタールマカダム舗装やコンクリートが愛犬の足を火傷させ、水ぶくれや充血を引き起こす可能性があります。気温が28℃の時、アスファルト(タールマカダム)の温度は最高50℃まで上がることがあります(!)。これは、愛犬の足がダメージを負い始めるのに十分な熱さです。
汗をかく人間とは異なり、犬は主に浅速呼吸を使って体を冷やしますが、気温が非常に高い時は肉球から汗をかきます。汗をかいている、または(愛犬が泳いでいた場合)濡れている足は肉球が柔らかくなり、熱い舗装道路からダメージをより受けやすくなります。
一般的な決まりごととして、自分の手の甲を地面に押し付けて5秒以上その状態を維持できない場合は、愛犬の足にとって熱すぎると言えます。
肉球に対するダメージのサイン
- 足を引きずって歩く、または歩くのを嫌がる
- 肉球の一番表面の厚くなった層が無くなりそうになっている、または剥がれ始めているように見える
- 肉球に水ぶくれができている、または出血がある
- 足を舐める(問題を悪化させる場合があります)
予防
愛犬を一日のうちより涼しい時間帯に散歩させる、またはタールマカダムやコンクリートの代わりに芝生の上や影になった場所を歩かせるようにしましょう。愛犬をどうしても外に出さなければならない場合は、ドッグブーツや肉球ワックスで足を覆うことが役立つかもしれません。夏に舗装面を走らせては絶対にいけません。代わりに芝生や湿った砂の上を走らせましょう。
一般的な決まりごととして、自分の手の甲を地面に押し付けて5秒以上その状態を維持できない場合は、愛犬の足にとって熱すぎると言えます。
手当て
とてものんびりとした犬でさえ、痛みがあれば少し不機嫌になることがあります。そのため犬を扱う際は、足に何らかのダメージを負うと極めて強い痛みを感じる可能性があり、彼または彼女がいつもとは異なる反応を示す場合があるということを覚えておくのが良いでしょう。軽いやけどの場合は、愛犬を適量の冷たい水の中に立たせて不快感の軽減を助けたり、冷たい湿った布を肉球に押し当てたりするべきです。その後、押さえるようにして水気を拭き取ってください(こすってはいけません)。適量の抗菌クリームや肉球バームを塗ってあげることもできます。ただし、水ぶくれや出血の兆候が見られたり、愛犬が足をひきずっていたりする場合はより集中的な治療が必要で、かかりつけの獣医に連れて行くことが求められます。愛犬の肉球は徹底的な清浄や、包帯、局所的な薬物治療が必要かもしれません。獣医が鎮痛剤や抗生物質を処方する場合もあります。