犬用のターメリック(ウコン): 効用と使用方法

犬用のターメリック(ウコン): 効用と使用方法

犬用のターメリック(ウコン): 効用と使用方法

ターメリックはその医学的な効用により、インドでは数千年にわたって使用されてきました。また、カレーの鮮やかな黄色にも貢献しています。ターメリックの主成分であるクルクミンには、強力な抗炎症・抗酸化・抗凝血特性があります。最近の研究では、、クルクミンの医学的価値は人間に対してだけでなく、犬に対してもあることが証明されています。

 ホリスティック獣医やペット栄養管理士は飼い主に対し、いくつかの病気によって引き起こされる犬の慢性的な炎症や痛みの緩和を助けるため、この癒しのハーブを使用することを推奨しています。

 

 ターメリックとは?

ターメリックは、数千年にわたって利用されてきた古代インドのスパイスであり、薬草です。大部分がインドで栽培され消費されるその癒しの粉末は、ショウガ科に属する顕花性植物ターメリックの乾燥させた根茎(地下茎)を粉砕して作られます。ターメリックの中に含まれるクルクミノイドの存在が、その明るい橙黄色と治療上の特性に貢献しています。

 

ターメリックは犬に良い?

 

いくつかの研究で犬に対するターメリックの健康上の効用が示されており、炎症の緩和や痛みの軽減に役立つことが報告されています。

「クルクミンは、抗炎症・抗がん効果を持つスパイスであるターメリックの有効成分です」と、The Natural Pet Doctorのケイティ・ウッドリー医師は言います。彼女はターメリックを使って、病気により引き起こされる炎症や、関節炎、がん、皮膚アレルギーなどの疾患を緩和しています。炎症は、感染、心的外傷、毒素に対する身体の自然な反応です。

 また、ニューヨーク市のSmall Doctor Veterinaryの医局長ジェイミー・リチャードソン医師は、以下のことも付け加えています。

・「ターメリックは変形性関節炎の治療に対し、抗炎症効果と痛みの軽減をもたらすことが報告されています。また、犬の慢性舐性肉芽腫を癒すためのツールとされています。」

・「ターメリックは犬に対して局所的に使用することができますが、注意が必要です。ウッドリー医師は犬の炎症や、ガンのしこりに対してターメリックを使用してきましたが、このスパイスは濃い黄色色素沈着があるため、飼い主は染みや汚れが残ることを承知しておく必要があると注意を促します。」

・「飼い主は、ターメリックが含まれる高品質の食べ物を与えるようにし、もしそれができない場合にターメリックのタブレットで補うことを勧めます。」

犬に対するターメリックの効果

ターメリックは、病気に関連する炎症の原因となっている微粒子を抑制することで、犬に炎症の緩和をもたらすことが報告されています。

以下は、犬に対して有効な可能性のあるターメリックの効果です。

- 慢性舐性肉芽腫および皮膚アレルギー:舐性肉芽腫は、舐め続けることで皮膚に炎症を起こす疾患です。犬に対してペースト状のターメリックを塗布することで、その抗炎症特性により、痒みが緩和される可能性があります。ただし犬に対し、症状が出ている部分をより頻繁に舐めさせないようにする必要があります。

-ガン:メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターによれば、ターメリックの中に見つかるクルクミノイドには、腫瘍の成長を防ぎ、ガン細胞を殺す効果があります。犬は歳を取るのにつれて、ガンの影響をより受けやすくなり、ターメリックのサプリメントの摂取でも効果を得られる可能性があります。

ウッドリー医師:「ターメリッックに抵抗がなく、消化に影響が出なければ、ガン患者に対していつも(ターメリックを)処方しています。」

- 心臓の健康:クルクミンには、心臓の血栓を減らす助けとなることができる抗凝固(抗凝血)特性があることが、いくつかの研究で示されています。そのためターメリックは犬の食事に加えることで、心臓血管系をより健康の増進に役立ちます。

- 変形性関節炎:高齢の犬は、関節炎の結果として起こる関節の衰えやこわばり、炎症の影響を受けやすくなります。それらの犬は、ターメリックの抗炎症特性から効果が得られます。飼い犬の食事をターメリックで補完することにより、関節の可動性が改善され、老齢期により多くの自由をもたらすことができるかもしれません。

- 痛みの軽減:ターメリックの抗炎症特性は、腫れや充血を緩和することで、痛みの軽減をもたらすことができます。

 

犬用ターメリックの種類

愛犬にターメリックを与える方法は、いくつかあります。ペーストや液状にしたものを食べ物と混ぜたり、錠剤やガム、おやつなどの形でサプリメントとして与えたりするなどの方法です。

以下、犬に与えることのできる様々なターメリックの形態です。

- ターメリック粉末

犬用のターメリック粉末は、ココナッツオイルかオリーブオイル、および粉コショウと混ぜ合わせてペーストを作ることができます。もしすでに愛犬の食べ物に成分としてターメリックが入っていなければ、それを愛犬の食事に加えることができます。

- ターメリック液

犬用のターメリックドロップには、吸収がより速いというメリットもあります。ペーストと同様に、愛犬に対するターメリックドロップの投与量は、愛犬の大きさによって異なります。

- ターメリックガムタブレット

クルクミンが豊富なターメリック入のガムやタブレットで、愛犬の食事を補完しましょう。ガムにはベーコンやレバーなど多くの風味があり、犬にとってより魅力的なものになっています。購入の際は、小麦やとうもろこし、大豆、卵などの原料が加えられていない、自然でオーガニックな製品を買いましょう。

 

 犬に対するターメリックの副作用

「ターメリックによる副作用のリスクは低い」と、リチャードソン医師は言います。「ただし、大量に投与した場合に胃腸障害が起こった記録があります」

自家製のターメリックペーストやターメリックサプリメントを犬に与え始める前に、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

ウッドリー医師は、以下の通りに勧めています。

ターメリックペーストを局所的に塗布する場合、一部の犬はアレルギー反応を起こす可能性がありますので、まずはパッチテストを行ってから犬が反応を起こさないことを確認してください。また「少量のターメリックが成分としてすでに含まれている自然食品を与えることを検討しましょう。そうすれば、自家製のサプリメントは不要かもしれません。」

4 years ago
free toy
コメント
© 2019 Planet Pet K.K. All rights reserved